カナダ留学生にオススメのカナダスポーツブログ

カナダ留学中の方にぜひ知ってほしいカナダスポーツの魅力をご紹介します。

バンクーバー|史上最高の激闘、バンクーバーオリンピック男子アイスホッケー決勝 カナダVSアメリカ

ここまで3回に渡り、カナダで行われたオリンピックについて書いてきたが、
自分的に、オリンピック関連の記事の締めくくりとして、やはりバンクーバーオリンピック男子アイスホッケーの決勝戦のことを外すわけにはいかない。

f:id:canadiansport:20151018164041j:plain

この競技は男子12か国が参加し、3つのグループに分かれて総当たり方式で決定。

上位2位と、3位チームが2チーム、決勝トーナメントに進出し、

組み分けは以下の通り。

■Group A
カナダ
アメリカ合衆国
スイス
ノルウェー

■Group B
ロシア
チェコ
スロバキア
ラトビア

■Group C
スウェーデン
フィンランド
ベラルーシ
ドイツ

はっきり言って、すべて北欧&北米のチームのみ。
NHLで大活躍する強豪ばかり。
どのチームも日本が戦ったらボコボコにされてしまうのだろう。

 

くしくも、カナダは、永遠のライバルアメリカ合衆国と同組。
カナダはノルウェーに8-0の快勝で幕を開ける。
スイスには3-2の辛勝。

アメリカはスイスに3-1、ノルウェーに6-1とお互い2連勝でグループリーグ最終戦。
ここで、両チームは牙をむきあって対戦することとなるが、結果、アメリカがカナダを5-3で下す。
カナダ全土が悔しい思いをした瞬間だった。
こうなったら、決勝でリベンジするしかない、、、おそらく全カナダ国民がそう思ったことだろう。


グループAの1位はアメリカ、2位はカナダで決勝トーナメント進出。

f:id:canadiansport:20150908152204j:plain


決勝トーナメント1回戦、カナダはドイツを8-2で撃破。
続く2回戦はロシアを7-3で撃破。
さらに準決勝ではスロバキアを3-2の接戦で撃破。

逆サイドでは、宿敵が順当に決勝にコマを進めた。
アメリカを含めた【首位通過】のチームは、1試合少ないスケジュールとなるため、体力的にも少しカナダには不利。

この決勝は、何とカナダ人の人口80%もの人が観戦したといわれている。
3400万人の人口のうち、2650万人、平均でも1660万人が観戦したという。


カナダチームも、アメリカチームも、
全員がNHLの選手という、世界最高の組み合わせ!

試合は白熱の展開となり、残り30秒の時点で2-1でカナダが勝っていた。
しかし、アメリカはGKをベンチに下げたパワープレーを挑み、なんと残り25秒で同点にされてしまう。
グループリーグで敗戦を喫していただけに、カナダ国民は【2連敗はありえない】と全力で応援した。

いや、カナダ国民だけではない、我々カナダの大ファンも世界中から声援を送った。


アメリカのGKは、1試合平均1.04失点と、ここまで鉄壁を誇るミラー。
アメリカ有利と世界の人々は思ったという。
しかし、カナダ国民は勝利を疑わなかった。


試合を決めたのは22歳のエース・クロスビー。
世界のスーパースターというのは、こういう舞台で試合を決定づけることができるんだな~
延長7分40秒。
角度のないところから決勝点を叩き込み、金メダルという最高の結果をカナダ国民に届けたのだ。


カナダに留学中だった多くの学生は、本人もテレビにかじりついたことだろう。
金メダルを決めた瞬間、ほとんどすべてのエリアでカナダ人が大絶叫し、家を出て街に繰り出し、
金メダルを祝った、その熱に驚いたのではないかと思う。


ドラマのような結末、
バンクーバーで開催されたカナダ3度目のオリンピック。
カナダの国技であるアイスホッケーの決勝、
グループリーグで負けているアメリカを相手に、
延長戦の末、スーパーエースが決勝点を決めての勝利。
かっこよすぎるバンクーバーオリンピックのハイライトでした。


ちなみに、女子も金メダルを獲得し、アベック金メダルをゲットしたカナダは、バンクーバーオリンピックを大成功に導いた立役者と言っていいでしょう。


自分自身、テレビにかじりつきながら、日本の友人やカナダの友人とメッセージのやり取りし、
【今のパスはいい】
【今のブロックは素晴らしい】
【ぐおーー、点を取ってくれ~】
ゴールが入るたびに、日本で絶叫、絶叫の連続だったことは言うまでもない。